⑦睡眠時無呼吸症の診断は?検査はどんなもの?

無呼吸症コラム2017年12月30日

 無呼吸症コラム7 

睡眠時無呼吸症の診断はどのように行われ、検査はどんな内容なのでしょうか?

 

▷ 睡眠時無呼吸症の診断に用いられる検査法は主として二つあります。一つは、主に在宅で行う簡易呼吸モニター検査、もう一つは主に検査入院をして行う終夜睡眠ポリグラフ(PSG)です。簡易呼吸モニター検査で、無呼吸症の疑いありとされた患者さんが、その確定診断と重症度の判定を行うためにPSGを行うのが一般的です。

 

簡易検査は、在宅で比較的手軽にできることが一番の利点ですが、患者さんご自身で装着していただくためどうしても検査精度が落ちてしまうこと、呼吸の判定しかできず患者さんが就寝していることが判定できないため、睡眠時間中の無呼吸ではなく、記録時間中の無呼吸として判定せざるを得ず、無呼吸症を過小評価しやすいこと、睡眠の質や合併する他の睡眠を悪くする疾患の診断ができないことが大きな欠点です。これら欠点を加味しながら、PSGの必要性を考慮します。一般的には、簡易検査で判定された呼吸障害指数(respiratory event index: REI)、あるいは酸素飽和度低下指数(oxygen desaturation index: ODI)が、10回-15回/時間以上の場合、PSGによる確定診断をお勧めすることが多いですが、かなりケースバイケースです。

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PSGは、夕方から夜に来院いただき、下の写真のような様々なセンサーを装着したうえで就寝いただきます。脳波計をつけるため、睡眠の質、量の判定、無呼吸症の重症度の精度向上も得られます。「これで本当に眠れるの?」とよく質問されますが、ほとんどの患者さんは問題なく就寝できます。みなさん、お疲れなのでしょうね。当院では、PSGのための検査入院を土曜日夜にも行っており、平日の検査が難しい患者さんにも対応するようにしています。

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以前のブログ:PSGって、どんな事するの?

 

睡眠時無呼吸症の診断と重症度の判定は、PSGにて判定した無呼吸的呼吸指数(apnea hypopnea index:AHI)を用いて行います。現在の定義では、AHIが5回/時間以上の場合に睡眠時無呼吸症と診断され、5回≦AHI<15回/時間を軽症、15回≦AHI<30回/時間を中等症、30回/時間≦を重症と判定します。

また、PSGでは無呼吸症以外の睡眠を阻害する病気の鑑別も行います。「無呼吸症ではないが、眠くなってしまう」病気には、睡眠障害専門施設での治療が必要になることもあり、その際は適切な医療機関へのご紹介をすることもあります。

 

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