⑧どのくらい痩せれば無呼吸症は改善する?

無呼吸症コラム2018年10月19日

 無呼吸症コラム8 

睡眠時無呼吸症と診断され、減量が必要といわれました。どのくらい痩せれば無呼吸症は改善するのですか?

 

20歳の時の体重!?

 肥満のある無呼吸症患者さんの治療の第一は減量です。では、どのくらい減量すれば無呼吸症は改善、あるいは消失するのでしょうか?

これは、以前お話しした「入れ物と中身」の関係、すなわち元々の顎顔面形態との関連もあるため、一概には言えません。すなわち、「入れ物が小さくて、中身も大きい」日本人の患者さんの場合、減量による効果が予想しづらいのです。

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以前のブログ「④肥満じゃないのに睡眠時無呼吸症!?」

米国での研究では、おおよそ10%の体重増加ではAHIは32%増加し、逆に10%の減少でAHIは26%減少したというものがありますが、肥満大国での研究故、日本人に当てはまるかどうかは不明です。しかしながら、最低でも10-15%程度の減量は必要であると思われます。その際、私は「自分の20歳の時の体重を理想としてください」と話します。当院を受診されると、20歳の時の体重を聞かれますが、自身の20歳の時の体重が減量後の体重に近似することが多いからです。相当の減量が必要で、「えーできない!」とおっしゃるのも無理はありません。でも、その減量は、無呼吸症以外の高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病も同時に改善してくれる可能性を持っています。無呼吸症と同時に生活習慣病が改善し、脳梗塞、心筋梗塞などの発症率は数倍減少するのであれば、トライする価値はあるのではないでしょうか?

 

 私と同年代の小太りの男性。AHI80回/時間以上の重症な無呼吸症に加え、人間ドックで生活習慣病すべてを指摘されていました。無呼吸症の治療の開始と同時に、私自身が体重を増やさない努力をつづけていることや、無呼吸症と生活習慣病のリスクについて詳しくお話ししたところ、一念発起されランニングを中心に積極的に運動、食事制限を行い、半年で10kgの減量に成功。減量後のPSGではAHI8回/時間と1/10に改善しており、無呼吸症以外の生活習慣病もすべて正常範囲となりました。いまでは、各地のマラソン大会に積極的に参加され、体型も維持、リアルアスリートに変貌を遂げています。

 

 ほとんどの患者さんが15kg以上の減量が必要になる現実。何とも厳しいですよね。でも諦めないでください。当院には優秀なトレーナーによる運動療法の教室もありますし、私自身10kgの減量後、10年来20歳時の体重を維持する努力を続けています。趣味のサッカーで若い人に負けたくないし、体型を維持しないと好きな服が着られなくなるのが困るというのもありますが...。

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