「生活満足度を考えてみませんか?」

訪問リハビリテーション2021年03月08日

 訪問リハビリテーション部では、ご自宅へリハビリに伺うだけでなく、転倒予防教室や通いの場へのサポートなど、地域の方々の元気へのサポートにも力を入れています。

 豊島区より委託を受け、豊島区リハビリテーション従事者連絡会にも所属し、地域のリハ職向け勉強会の運営や、地域の方々への体操指導や出前講座の開催など行っています。出前講座とは健康講座のようなもので、腰痛予防、呼吸リハビリ、嚥下など様々なテーマで実施しています。その中の一つに、作業療法士による生活満足度を考える講座があります。ご高齢の方に限らず、どなたにとっても考える機会になるかと思いますので、今回はその内容を一部紹介したいと思います。

 

 コロナ禍による新しい生活様式も早1年が経過し、慣れてきた頃でしょうか?それともまだ慣れない?講座をしていると、このコロナ禍で、「旅行に行けない!合唱が出来ない!」と好きなことが制限されているという声を多く聞きます。

 

「皆さんは、生活の満足度を考えたことがありますか?」

 

 コロナ禍で制限の多い生活に満足出来てないと感じる人もいるでしょうか。そんな今こそ、少し日々の生活を振り返ることが新たな発見につながるかもしれません。作業療法では、活動のバランスを大切にしており、活動を〈義務〉、〈願望〉、〈価値〉、〈楽しみ〉の要素で考えます。例えば・・・

 

【歯磨き】は、あなたにとってどのような活動ですか?

 

 虫歯になるから仕方なくやる〈義務〉人も居れば、私のように3度の食事より歯磨きが好き〈願望〉〈価値あり〉〈楽しみ〉な人もいると思います。このように、一つの活動を振り返り、その活動を自分はどのように感じているのか考えてみてください。ここで、一日の活動の大半が〈義務〉ばかりで価値あることや楽しみが少ない方は、楽しみを見つけ、義務活動を減らしてみるのはいかがでしょうか。

 

 以前の講座では、大好きな旅行をキャンセルして、楽しいことがないと嘆く女性に、旅行が好きな理由を聞いてみました。「美味しいものが食べられる」「綺麗な景色が見られる」等々、旅行の醍醐味ですね。しかし、美味しいものは本当にそこに行かないと食べられないのでしょうか?今はお取り寄せグルメがたくさんあります。鮮度こそ落ちるかもしれませんが、友人とお取り寄せグルメを堪能することは可能です。普段一緒に旅行に行けない人達と旅行気分が味わえちゃう。「安いし、お得かも」なんて...。このように、やりたくても出来ていない活動の本質を考えて、方法を工夫して楽しんだり、現在の生活を振り返り、〈義務〉を減らすことで、生活の満足度が変わってくるかもしれません。一度、取り組んでみませんか?

 

余談ですが、私のお勧めお取り寄せグルメは松前漬けです。

(体重が増えているので、お取り寄せカタログギフトを見るだけに工夫しようかと...。)

 

訪問リハビリテーション部

 

自分らしさ発見講座スライド(リハ部).jpg

 

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