第11回高田馬場心不全チーム医療カンファレンス

2016年10月26日

10月21日、第11回目の開催となる「高田馬場心不全チーム医療カンファレンス」を開催しました。この会は2012年からスタートし、多種職の医療関係者が集まって、毎回異なるテーマのもと、ひとつひとつの症例を検討しています。

今回のテーマは、「癌から学ぶ症状緩和 -呼吸困難を中心に-」

心不全の患者さんで呼吸困難感を感じる割合は90%にも及びます。症状緩和のアプローチについて、癌から学ばせていただこうと、がん研究会有明病院の緩和治療科、兼村俊範先生にお話しをしていただきました。

似ていないようで似ている、がんの呼吸困難と心不全の呼吸困難。原因の探索、その原因に対しての治療、質や量を評価した上で、症状緩和(薬物療法・非薬物療法)を検討する過程は、一緒であるなと感じました。

第2部の症例検討では、心不全StageD、最大限の薬物療法は済んでいる一事例を取り上げました。

自覚症状:NRSで呼吸困難7点、不安感7点、倦怠感6点、腹満感6点

  • 非がんの呼吸困難に対する薬物療法の可能性は?
  • 独居の呼吸困難感に対して、非薬物療法のアプローチは?
  • 不安からくる症状に対してのアプローチはどうするか?

上記3点をポイントに、ディスカッションを行いました。

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病院、在宅の垣根を越えて医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など多職種でディスカッションができ、有意義なものとなりました。そして、カンファレンス終了後の懇親会では、おいしく食事をしながら様々な施設から参加してくれた方と情報交換ができ、とてもよい刺激となりました。

次回の開催は、4月20日を予定しています。テーマは今回同様「癌から学ぶ症状緩和 第二弾」。

次回のご参加も、お待ちしております。

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会終了後のアンケート(抜粋)

  • 癌における症状緩和のケアの部分は呼吸困難を予防する視点などとても学ぶ事が多く有意義だった
  • 心不全の看取りを経験して、緩和ケアに対して何もできなかったと感じている。非薬物療法のアプローチを多職種の目線で知ることが出来て勉強となった。
  • 心不全増悪で来る患者さんの症状緩和は医師の治療により軽減するものだと思っていたが、看護師のアプローチでもできる事はたくさんあるなと感じた。



看護部

高圓 恵理

第11回高田馬場心不全チーム医療カンファレンス 議事録

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