在宅療養支援室便りvol.6

在宅療養支援室2020年02月14日

医療や介護が身近な方へ、ソーシャルワーカーの目線をお届けします。

"グリーフケア"という言葉をご存じでしょうか?

グリーフケアとは英語のGrief(悲しみ、悲嘆)と、Care(ケア)を組み合わせた言葉で、死別による悲しみに対して寄り添うことを指します。

先日、当院で訪問診療を行い、ご自宅で最期を迎えた方へ御焼香をさせていただく機会をいただきました。その際、訪問診療が始まるまでの経緯や診察時のエピソード、故人との思い出、介護生活の中で思ったこと・感じたことなどを改めてご家族と話しました。

人の死を受け止めるということは決して容易なことではありません。我々が関わった年月よりもはるかに長い時間を共に過ごしているご家族であれば、尚のことと思います。

残されたご家族は、

「あの時、もっとああすればよかったのではないか」

「本人は苦しかったかもしれない」

「家に帰ってくる、という決断は本当に正しかったのか」

という自責の念、後悔が頭をよぎります。その中にはおそらく、答えの出せないようなこともあるでしょう。そのような気持ちを徐々に整理し受け入れていくには時間がかかります。我々もお気持ちを分かち合いながら、どんなことが行えたのか、『その人らしい人生』を過ごせたのか、を振り返ります。

喜ばしかったことは次にまた再びできるように、もっとスムーズにできたはずと感じたことは次に活かせるように、グリーフケアを通じ学ばせていただいております。

ゆみのハートクリニックのソーシャルワーカーは、患者さんやご家族を取り巻く環境にはもちろんのこと、『これまで』、『いま』、そして『これから』のそれぞれのライフステージに目を向けた相談支援をさせていただきます。

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日本グリーフケア協会 HPリンク

 

在宅療養支援室 ソーシャルワーカー

西嶋/鈴木

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