YUMINOのひと - 医師 萩原誠久 -
<萩原誠久医師>
2022年9月に開院10周年を迎える東京・高田馬場「ゆみのハートクリニック」。
今回は、今年5月から大学病院教授を定年退官され、当院で外来診療を行う萩原誠久医師に話を伺いました。
― 先生はなぜ循環器を選ばれたのでしょうか?
川崎医科大学医学部卒業時点では、実は循環器にするかどうかはあまり決めていませんでした。岡山に残るという選択肢もあったものの、実家のある東京に戻ることに決めて、その時同じく医師である父の後輩が東京女子医大の循環器小児科にいることを知って。それにつられるように女子医大の循環器へ...という流れでした。
― そこから循環器を極めたいと思われたきっかけがあったのでしょうか?
入局後最初に担当した入院患者さんです。心室頻拍という不整脈の患者さんでした。当時は治療したくても十分な薬がなくて、どう診ていけばよいか指導医の先生と一緒に悩み続けていたある日、劇的に効く薬が見つかったんです。
― そんなことがあるんですね...!
順調に回復していく患者さんを診ながら、新しい薬や治療法がどんどん進歩していく循環器という分野に深く関わっていきたいという思いが強くなって。
その後、岡崎の生理学研究所に2年半国内留学して、臨床にフィードバックするために不整脈の基礎研究と、それを臨床に結びつける研究に携わっていました。女子医大に戻ってからもその研究を続けていくうちに、講師になり、助教授、教授ときて2008年に主任教授になった...振り返るとこんな感じかな。
― そこからどうして大学から離れるご決断をされたのでしょうか?
実家が開業していて、大学に勤めていた頃から今現在も週1で実家を手伝っています。両方関わっていく中で、大学の外来診療と地域の外来診療って全然違うなとずっと感じていました。
― 具体的にどういった違いを感じられていましたか?
治療の方針とか色々ありますが、一番の違いはコミュニケーションですね。
カテーテルやデバイスなどの侵襲的・先進的な治療を念頭に置く大学と、薬の調節はじめ毎日の暮らしに密接に関わる地域医療だと、コミュニケーションに割ける時間が違います。
例えば今日(※インタビュー当日)の外来でも、「この薬を飲むか少し悩みます」「では少し考えて、また2週間後に来てください」というやり取りをしたのですが、大学だとこれは難しい。でも、患者さん目線で考えるとこの選択肢が取れる環境ってすごく安心しますよね。
大学での役割は長く務めてきたので、今後はコミュニケーションにもっと時間を費やしたいと考えたことが大学を離れた理由です。あと、コロナの影響もちょっとあります。
― コロナの影響、ですか?
医療現場に限らず、コロナによってコミュニケーションの方法が変わってきて、対面で思うように話すことができなくなりましたよね。そのことも患者さんとの対話を大切にしたいという考えが強くなった要因かなと思っています。
あと、コロナ禍において入院がかなり制限された状況下で、入院でなくてもできることを実践したいという気持ちも強くなりました。
例えば、心房細動の患者さんに対してアブレーションという侵襲的な治療を行うのと、薬剤の内服で血栓予防や心拍数コントロールを行うのとでは、実は生命予後(寿命)が変わらないという研究の結果があります。これはひとつの例ですが、コミュニケーションによってできることがもっとあるなと改めて考えるようになりました。
― その実践の場としてYUMINOを選ばれた理由は何ですか?
弓野理事長とは女子医大時代の上司部下の関係で、ゆみのハートクリニック開院時も相談に乗っていて繋がりがありました。
地域医療の場として、YUMINOでは在宅医療も行っていて、ここなら患者さんと長くコミュニケーションを続けながら、これまでの内科的なアプローチを実践できると思ったのが決め手です。
入職して1ヶ月ですが、既にYUMINOの素晴らしさを感じています。
例えば先日、入院が必要な状態の悪い患者さんに入院を勧めたのですが、その方は「自分が看護している家族がいるから入院できない」と仰いました。大学では入院以外の選択肢がないのですが、その方は訪問診療に切り替えることで、患者さんもそのご家族も守る選択肢が取ることができました。このスピーディーさはYUMINOの強みだな、と。
― 先生の医療への思いが、この短いインタビューでもひしひしと伝わりました。少しだけプライベートについてお伺いしてもいいですか?
今までの大学生活ではなかなか休めなかったので、休日は妻と旅行に行くことが多いです。この間初めて平日に観光地に行って、人の少なさに感動しました(笑)
あとは孫と遊ぶのが楽しみかな。
― 患者さんとのコミュニケーションを大切にされている萩原先生。最後に、患者さんと向き合う時に常に心掛けていることを教えて下さい。
しっかりと患者さんの話を聞いて、言い足りないことがないようにしています。
また、循環器は一時的な薬というものは殆どなく長期的なものなので、一方的な提案ではなく、患者さんがしっかり納得・合意できるよう、相互理解で進められるように心掛けています。
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